[初心者向け]モデリングつまずきレポート
はじめまして。サポートの桑原と申します。
サポートと言いましても、この春に入社したばかりで、まだまだCINEMA 4Dの勉強中の身です。
みなさんのお役に立てるようにしっかりと勉強していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
先日、サポートの勉強の一環で、
デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンの代表作の一つであるSEVEN CHAIR
という椅子のモデリングに挑戦しました。
図面は http://www.fritzhansen.com/jp/ の DESIGNERS > ARNE JACOBSEN から SERIES 7™ のdwgファイルをお借りしています。
果たしてヤコブセンの美しい曲線を再現できるのか?!
図面に合わせてのモデリングというのは初めてでしたのでかなり苦戦しました。
今回はつまずきっぷりをレポートにしましたので、同じ3DCG初心者の方やモデリングに抵抗のある方、また昔初心者だった方に懐かしんでいただけたら嬉しいです。
手順としては、
1. 図面を読み込み、立方体を図面通りの大きさにして、分割しての準備。
2. パーツをモデリングしていく。
合板部分は基本機能を主に使う
足部分はスイープ機能を使用
3. ライティング
4. テクスチャ制作 UV制作
(3と4は交互にやりました)
5. レンダリング
という感じで進めました!
ではでは、私がつまずいた各ポイントについて書いていきます。
1.図面の準備について
CINEMA 4Dはdwgファイルや3dsファイルが読み込めます。読み込んで立方体を図面の大きさに合わせ、なんとなく分割数を操作しやすそうな数だけ増やしました。後からナイフツールのループモードなどで簡単に増やせるので少なめで大丈夫です。
今回は http://www.fritzhansen.com/jp/ の DESIGNERS > ARNE JACOBSEN から SERIES 7™ のdwgファイルをお借りしました。
また、3dsファイルも一緒にダウンロードして、お手本として困った時は眺めていました。
図面や画像の読み込み方は、属性マネージャの[モード]から[ビューポート]を選択し、設定したいビューをクリックし、[背景]タブの画像で読み込んで調整しました。
2.モデリングについて
◎サブディビジョンサーフェイスには気をつける!
角張ったモデルをサブディビジョンサーフェイスの子にすると自動的に丸くなり、モデリングが楽になります。これに合わせてモデリングしていきました。ただし、サブディビジョンサーフェイスでの分割に合わせてモデリングしていくと、汚くなっていき、後から自力で修正できない状況まで陥りました。
各ビューのメニューにある[オプション]/[Isoline編集]を使えば
サブディビジョンサーフェイス状態のモデルを見ながら、元のラインを編集できるので、
このような状態になることを避けることができます。
◎ 対称はとても便利!ただし…
私の場合は一度全体を作ってから、ポイントツールに切り替えて、右半分を消し、対称の中に子オブジェクトとして入れました。
対称で注意することは2つあります。
まず一つ目は対称は子オブジェクト一つ目しか対称の複製をしないことです。もし複数のオブジェクトを一つの対称オブジェクトにしたいときはグループ化してヌルに入れます。
もう一つは、対称オブジェクトの属性マネージャをを見ると[許容値]の項目があります。対称オブジェクトは、対称の元と対称したあととのつなぎ目の部分を自動的に接合する機能があります。どこまで隣接していたらつなげるかを[許容値]で指定します。許容値を超えている場合は画像のように裂け目ができてしまいます。
◎”地道”にモデリング
1での準備の後、各ビューにそれぞれの図面が配置されています。それぞれビューを切り替えながら、ポイントツールやエッジツールを使い、形を整えていきました。
ライブ選択ツールや長方形選択ツールは便利ですね。選択ツールの属性マネージャの[可視エレメントのみを選択]のチェックを外すと、選択範囲内ならすべて選択できるようになり、後ろと揃えてポリゴンの編集ができるようになりました。
また移動ツールを使用するとき、なめらかな選択をしたいというときはソフト選択を有効にしてみると、選択範囲が減衰になり、ぐにゃ〜っと曲げることができます。
□ おかしくなったら?
なんか線がぐちゃぐちゃになってる・・・曲がり方がなんか変だ・・・これを放っておくと、ライティングやレンダリングしたときに後悔することになるそうです。
そんなときの直し方は・・・
① サブディビジョンサーフェイスをオフにして、しっかり観察する。
サブディビジョンサーフェイスのポリゴンで操作したり、ソフト選択でモデリングしていくと罠に陥ることがあります。私は陥りました。元のモデルの形をしっかり見たいです。
② ポイントツールでコツコツ直していく
③ ツールに頼る
最適化(不必要なポイントを一気消しできます)/除去/ベベル/結合/アイロン
④ポイント二点の位置の差などを指定したいとき、二点選択したあと[座標マネージャ]の[スケール]から変更できます。
3.ライティングについて
ライティングは三点照明や立方体で箱を作りスタジオのようにしてライティングするのが通常なようです。
今回はコンテンツブラウザからVisualize/ Enviroments のライティングされたシーンを使用しています。
4.テクスチャについて
木目を撮影し、Photoshopで読み込み、木目を増やしたりぼかしたりコピースタンプツールを使ってテクスチャを作成しました。そのあとマテリアルを読み込み、レイアウトをBP UV Editにします。
そこで1のアイコンをクリックして、展開したいテクスチャを選び、終了を選ぶと、展開します。そしてテクスチャを2のアイコンでツールを選択してビューをみながら移動させて調整しました。
レポートは以上です。どうでしたか?
基本的な機能ばかりですが、
どんなときにどのツールを使えばいいのかって初心者の方はイメージしにくいと思います。
今回、腰を据えてじっくりモデリングしてみて思ったのは、
モデルをよく観察して、手を動かしていって、その上で行き詰まったときに、
あ、こんなことできる機能あるかな?と考えることが大事だと思いました。
CINEMA 4Dはインターフェースがわかりやすいので、とりあえず右クリックしてみたり、メニューを見てみるだけで、使いたい機能に辿りつけてしまうこともあるあるです。
機能の使い方がわからない時は、ヘルプもご覧になったりしてください。
もしわからないことがあれば、CINEMA 4Dフォーラム や MAXON JAPANのTwitter で質問してみてくださいね。
今回私をサポートしていただいた方からみなさんもサポートが受けられます!
私もサポートできるように頑張ります!
また、体系的に学びたい方は、
初心者用のモデリングに特化した「CINEMA 4D Beginners」や、
より実践的な建築CGパース制作の解説書「CINEMA 4D 建築CGテクニック」
なども読んでみてください!
それではみなさん、楽しいCINEMA 4Dライフを送ってください◎