R21新機能: ノイズ除去

〈ノイズ除去〉はレンダリング画像のノイズを除去する特殊効果機能です.使用する場合は,〈レンダリング設定〉→〈特殊効果〉→〈ノイズ除去〉を追加してください.

ProRenderの特性上,室内のような閉じた空間では多量のノイズが発生し,またその収束には多大なレンダリング時間が必要でしたが,R21ではノイズ除去を使用してより短い時間でノイズの少ない画像を生成できます.また,ノイズ除去は標準・フィジカルレンダラーでも使用でき,特にQMCモードを使用した際のノイズ除去に効果を期待できます.ただし,ノイズ除去はProRenderと標準・フィジカルとでは内部の処理に違いがあります.

ProRenderの場合

ProRender用の設定には〈マルチパスを使う〉を「オン」にした場合,ビューポート上のプレビューレンダリングでオフラインと同様に内部でマルチパスを使ってノイズ除去を行います.デフォルトではプレビューレンダリングのパフォーマンスを優先するために「オフ」になっています.

ノイズ除去をしていないレンダリング画像をマルチパスで見ると,ノイズが多いもの,そうでないものが見て取れます.オフライン,または〈マルチパスを使う〉を「オン」にしたプレビューではこれらを最適化してノイズ除去を行っています.

マルチパス素材で見るノイズ量の違い

ProRenderにとっては非常に強力なノイズ除去ですが,シーン内に細かいディテールのオブジェクトまたはテクスチャがある場合,ノイズと判定されてディテールが除去されることがあります.これはノイズが多すぎる状態にノイズ除去をかけると発生しやすい傾向があり,回避するためには繰り返し数(またはレンダリング時間)をある程度上げる必要があります.

RAW画像を別レイヤーで保存「オン」にするとマルチパスのレイヤーにノイズ除去していない画像を含むことができます.

次の画像はリファレンス用にノイズ除去せずに繰り返し数4096でレンダリングしたものです.屈折コースティクスはもちろんですが,ミラーやトーラスの反射コースティクス,バンプもしっかり確認できます.

繰り返し数4096のレンダリング結果

繰り返し数50+ノイズ除去

バンプやコースティクスのディテールがなくなってしまう

繰り返し数200+ノイズ除去

静止画として見れば概ね良さそう

繰り返し数50ではバンプやコースティク部はかなりぼやけた状態になってしまいます.繰り返し数200ではノイズもなく,バンプも確認できるレベルですが,屈折像やコースティクスは少しぼやけています.
また,ディテールがなくなるということは,アニメーションした際にもチラツキの原因となります.繰り返し数500まであげてもまだバンプのディテールが甘くなっていたり,コースティクスの箇所はかなりフレーム間でチラツキが目立ってしまいます.

繰り返し数500+アニメーション

アニメーションの場合は繰り返し数500にしてもコースティクスや影の縁にチラツキがあるのが分かります.ただし,これは小さなエリアライト1灯による画像なので難しいという側面もあります.比較的光の全体に行き渡っているようなシーンでは低めの繰り返し数でも問題ないケースもあり,結果的には必要な繰り返し数はシーンによって異なってきます.

標準・フィジカル

標準・フィジカルの場合は対応する〈アルベドパス〉を設定します.

アルベド

もしPBRマテリアルまたはノードマテリアルを使っている場合は,「アルベド」に設定します.

マテリアルカラー

もし標準マテリアルまたはノードマテリアルで〈ノードマテリアルにカラーチャンネルを使用する〉を「オン」にしている場合は「マテリアルカラー」を設定します.

いずれの場合でもマルチパスの〈マテリアル法線〉を追加することでノイズ除去の精度が向上します.

標準・フィジカルレンダラでグローバルイルミネーションを使い,プライマリをQMC,セカンダリをライトマップでサンプル数は4です.さすがにサンプル数が低いのでノイズはかなり目立ちますが,ノイズ除去を使うとQMCのノイズは除去しやすいためかなりクリーンな画像になります.

ノイズ除去なし

QMC特有の粒子状のノイズが目立つ

ノイズ除去あり

ノイズはなくなり,かなりクリーンな画像

QMCモードで発生するノイズに対しては効果的です.ただし,こちらもディテールがなくなる問題は同様にあるのでアニメーションの際には十分テストを行ってください.

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