書評「After Effects NEXT LEVEL 豊富な作例で学ぶ映像制作プロテクニック」

1426122582AE_NEXTLEVEL_Cover_1200ボーンデジタル様よりCinema 4D Liteに関する記述があるということで献本いただきました。

著者の佐藤智幸さんは、ディレクター・VFXデザイナーということで、『After Effects NEXT LEVEL 豊富な作例で学ぶ映像制作プロテクニック』は合成を中心としたAfter Effectsの使い方を解説した本になっています。Cinema 4D Liteの章も良かったですが、CG合成をされている方にはとても参考になる部分が多く、CGと実写合成をされる方にはオススメです。

本書では、カラーコレクションやレンズ収差、トラッキング、ロトスコープなどを解説していますが、いきなりAfter Effectsの操作を解説するのではなく、各知識を分かりやすく説明してから操作に移るので非常に分かりやすいです。

Cinema 4Dユーザーへのオススメのポイント

カラーマッチとカラーコレクション

実写とCGとの合成は、映像だけでなくプロダクトデザインや建築パースでもよく行います。その時に重要なのが、実写部分とCGの色を合わせるカラーマッチです。いくらCGがリアルでも色があっていないければ合成はバレバレになっています。なんとなく色補正で合わせていませんか? この本ではどうやって合わせていくのかを手順を追って説明しているので、早く確実に合わせられるようになると思います。また、映像の雰囲気も重要な要素ですが、それもカラーコレクションとして解説されています。

トラッキングとレンズ収差

Cinema 4D Studio R16からカメラトラッキングが付いていますが、広角レンズで撮影された素材を使う場合、正確なトラッキングを行うには事前にレンズ補正が必要です。Cinema 4D R16にはレンズ補正がないので、予めAfter Effectsなので補正が必要になるので、この部分は必見。Broadcastなどカメラトラッキングがないグレードであれば、After Effectsのカメラトラッキングを使えば、Cinema 4Dにトラッキング結果を書き出しできるので、グレードに関係なく実写合成ができます。

エレメンツ別のCG素材の合成

V-Rayによるレンダーエレメント訳されたものを合成していますが、この考え方自体はCinema 4Dのマルチパスレンダリングと同じです。後加工のほうが良い作業もあるので、この辺の知識もおさえておきたいところです。

Cinema 4D Liteとの連携

Cinema 4D Liteの使い方ですが、単なる機能説明ではなく作品としてCG作成から合成までをしっかり解説しています。Cinema 4D Liteを使ってみたいという方にはちょうど良い内容だと思います。Cinema 4D Liteでも、ロゴムービー以上の可能性をが実感できると思います。

というわけで、映像から建築/プロダクト系のお仕事をされている方で、実写合成についてしっかりとした基礎知識を学びたいという方にオススメです。もちろん、上記紹介した内容以外も解説されていますので、詳しくはボーンデジタル様のページにある目次などをご覧ください。

After Effects NEXT LEVEL
豊富な作例で学ぶ映像制作プロテクニック

発売日:2015年3月27日

著者:佐藤 智幸
定価:本体3,700円 + 税

発行・発売:株式会社 ボーンデジタル
ISBN:978-4-86246-267-1
Cコード:C3055

総ページ数:384 ページ
サイズ:B5版、フルカラー